リハビリデイサービス あおやまによる健康情報
今週もあおやま鍼灸整骨院グループが健康情報をお伝えします
寒ブリについて
寒さの厳しくなる11月から2月にかけて旬を迎えるブリは出世魚と呼ばれており、成長するにつれ名前が変わる珍しい魚です。
そんなブリは12月から1月にかけて漁獲の最盛期を迎え、この期間に漁獲されたブリを「寒ブリ」と呼びます。寒ブリは「一生に1度は食べるべき!」と言われており、特に氷見漁港に水揚げされる寒ブリは世界一美味いと絶賛されています。
そんな寒ブリですが、なぜここまで人気が高いのでしょうか?
今回は寒ブリの魅力を皆さんにお伝えしたいと思います!
1年に1度しか味わえない!寒ブリの魅力とは?
ブリは世界に15種類存在し、うち6種類が日本近海に生息しており、日本海・太平洋・東シナ海の3沖で漁獲されているのですが、寒ブリと呼ばれるブリは日本海で漁獲されたものだけが名乗れるのです。
ブリは回遊魚のため、餌場となる北海道から産卵場所の九州地方を行ったり来たりしています。北海道にはブリの餌が豊富にあるため、この地で産卵のためにたっぷり栄養を付けたブリが秋頃になると産卵のために南下してきます。
その際、溜めこんだエネルギーを使用しながら必死で九州地方の海域まで泳ぎ続けるのですが、富山湾の手前にある佐渡沖では冬になると海が荒れるため、比較的穏やかな富山湾へとブリたちが逃げ込んできます。
そして、富山湾にやってきたブリたちはギュッと身が皮脂決まっており、人間の味覚に丁度良い脂が乗っているので、寒ブリと呼ばれています。特に12月から1月にかけてやってくる寒ブリは1度味わったら忘れられないと言われています。
寒ブリには、土佐寒ブリ・能登寒ブリと漁獲された地域によって呼び名が変わるのですが、その中でも特に人気の高い寒ブリが「氷見寒ブリ」です。氷見寒ブリは既に商標登録が行われており、販売証明書や青色出荷箱などブランドとして確立されています。
また氷見寒ブリと名乗れるものは限られており、富山湾で漁獲されたとしても、身が細かったり、6kg以下の場合は氷見寒ブリと名乗れないため、まさに幻の魚と言っても過言では合いません。
一般的なブリは100gあたり257kcalですが、寒ブリの場合は脂が乗っているため若干高カロリーとなっています。
また、夏に漁獲されるブリは脂が少ないうえ、寄生虫が潜んでいる可能性があるため、生で召し上がるのは避けた方が良いでしょう。
寒ブリは刺身や蒸し料理、焼き料理として召し上がるのがオススメされており、揚げ料理として召し上がる際はカロリーオーバーにならないように注意する必要があります。
寒ブリには今話題のエイコサペンタエン酸(通称:EPA)やドコサヘキサエン酸(通称:DHA)が豊富に含有されており、さらにビタミンAやビタミンB郡をはじめ、ビタミンDやビタミンE、鉄などのビタミン類やミネラル類がたっぷり含まれているため、生活習慣病の予防や優れた美容効果を得ることが出来ます。
ですが、栄養価が高いということは摂取してはいけない方も少なからずいらっしゃいますので、持病をお持ちの方や妊娠中・授乳中の方は専門の医師に相談してから召し上がるようにしましょう。
近年ブリの養殖も向上しており、市場に出回っている80%が養殖された40cmサイズのハマチだと言われています。さらに養殖されたハマチはたいへん脂が乗っていて美味しいため、一部のスーパーやデパートではブリの切り身として販売されていることもあります。
この時期寒ブリを食べたいという方は、信頼できる鮮魚店で購入するようにしましょう。
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